前回、塗装を剥がしたので、今回は塗装をしていきます。
塗装の工程を簡単に記事にしたので、
フジカハイペットの塗装を考えてる方の参考になればと思います。
塗料は自動車用の市販缶スプレーを使用しました。
特に塗装は屋外で行うのが原則です。火気には十分注意してください。
塗装は、湿度が低い風の弱い日に塗装すると失敗は少ないと思います。
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Contents
缶スプレーで自家塗装の手順
塗装の手順ですがおおまかに下記の手順になります。
- 脱脂
- 足付け
- 下塗り(プラサフ)
- 研磨
- 脱脂
- 本塗り(着色)
- 乾燥
- 上塗り(クリア塗装)
- 乾燥
- 組み立て完成
仕上がりを左右する脱脂
まず脱脂ですが、塗装する表面に油分が残っていると塗料を弾いて綺麗に塗装できないことがあります。
今回は全て塗料を剥がしているのでそれほど神経質にはならなくて良いのですが、
素手で触ると手の皮脂がついたりしますのでとにかくマメに脱脂をします。
脱脂剤はSOFT99 99工房 シリコンオフやホルツ 脱脂剤・シリコンオフ シリコーンリムーバー などがあります。
この脱脂剤を吹きかけてから拭き取る時に、キッチンペーパーやティッシュペーパーでふき取ると細かいパルプくずが表面に残ってしまいます。
塗装時に綺麗に仕上がらないので 塗装面の拭き取りには是非、キムワイプを使ってください。
キムワイプはケバ立ちやパルプ粉が少なく、拭き取り後も繊維が目立たない。
理系の方には常識のペーパーウエスです。
足つけ
足付けは塗装面に軽く傷を付けて塗装の密着を良くします。
今回は塗装を剥がしているので、
サビ取りとして耐水ペーパー#400などで全体的に軽く研磨します。
全体的に軽く磨けたらまたシリコンオフで脱脂&清掃しておきます。
マスキング
塗装してはいけない部分をマスキングテープやビニール袋でマスキングしておきます。
ネジ部分や燃焼筒部分など塗装が入らないようにしておきます。
プラサフ
プラサフで下地塗りです。
下地のサフェーサーですがプラサフという名前で販売されてます。
プラサフはプライマー+サフェーサーが錆びるのを防止し上に塗る塗料の密着をよくします。
また、細かい線傷をプラサフが埋めてくれます。 プラサフはグレーとホワイトがあります。
上塗りが黒や紺などの濃い色ならグレーで問題ありませんが、
白や黄色と言った下地の色が透ける色の場合はホワイトを使うと発色が良くなります。
今回はホワイトのプラサフで塗装しておきます。
一回目は縮れや弾きを見るためにプラサフはかなり遠くから、
塗装をパラパラと乗せるように薄く塗装します。
しばらくして塗膜に異常が無ければ、今度はしっかりと
2回ほどプラサフを塗装します。
プラサフを塗装完了。
しっかりと乾燥したら表面を耐水ペーパー#1000で磨きますが、下地の鉄が出ないように慎重に研ぎます。
塗装の粒や垂れがあった場合は綺麗に慣らします。
ここでまた脱脂しておきます。
本塗り
いよいよ本塗りです。
アラジンのブルーフレームのようなレトロな感じにしたいと思い、
同じ色ではないですが、日産のFJ0 アクアグレーで上塗りしました。
懐かしい日産のパオの色ですね。
発売は1989年と31年前ですが今見てもかわいい車ですね!
出展:https://car-days.fun/blog/kuruken/1071
ソフト99とホルツで1本から欲しい色の缶スプレーを作ってくれる調色サービスがあり利用しました。 ホルツの調色サービス。HOLTS MINIMIX調色サービスなら9,500色の調色に対応しているのでお勧めです。 ソフト99の調色サービスはMyボディペンから購入できます。
わたしのFJ0はソフト99で販売されていたので購入できましたが、カラーナンバーを指定すれば調色してくれます。
無ければカラーナンバーで注文できます。
最近はトヨタRAV4のアーバンカーキみたいなメタリックじゃないソリッドな色の車が増えてきてますね。
実際の車を見て色の自家塗装のイメージができるのはいいですね。
塗料はぬるま湯に着けて温め、中のガス圧を高めると綺麗な噴霧で塗装がムラなくできます。
ムラなく仕上がったら、ひっくり返して上面も同じ様に塗装します。
上面が仕上がったら次のウレタンクリアーの塗装の為、必ず1週間ほど乾燥させてください。
色塗り修正がある場合
1週間ほど乾燥させて、塗膜にブツや垂れがない場合は、クリア塗装に移りますが、
乾燥中にゴミや虫が付いてしまうこともあるので、
完全に乾燥してからサンドペーパーで軽く研磨し修正します。
上塗り ウレタンクリアー
クリア塗装は、少し高価ですが、耐油性が高く塗膜が厚く艶が出るウレタンクリアを使用します。
おすすめはホルツのウレタンクリアです。
ソフト99のウレタンクリアは粘度が薄いのか少しシャバシャバ感があって垂れ易いですが、
ホルツの方が粘度が高く垂れにくい気がします。
しかし、家に置いてあったクリアはソフト99 で、見事に垂らしました。
やっぱり垂れるか垂れないかギリギリの方が艶が出る気がしますが、欲を出したのが行けなかった。
ウレタンクリアは2液式で一度硬化剤を混ぜるとその日のうちに使い切らなければならないですが、
数時間は全く問題ないので焦らず塗装しましょう。
仕上げ
2週間ほど乾燥させてからマスキングを外しますが、乾燥した塗料がタンク内に入らない様に注意してください。
中で詰まる可能性がありますので、入った場合は水や灯油など入れて掻き出します。
余程、ゆず肌になったりしない限り基本的にウレタンクリアは磨きません。
湿度の高い日に塗装すると塗膜が曇ったりするので磨くことはありますが。
完成
部品を組み上げて、点火テストをして完成です! DODのステッカーが余ってたので貼りました。
なかなかいい感じに仕上がりました♪
まとめ
塗装に焦りは禁物です!失敗してもやり直せます。(お金と時間はかかりますが)
完全乾燥まで約3週間はかかる作業になります。
しかも天気次第です。
ちなみにフジカ ハイペットなら塗料は各1本で足ります。
使った材料は下記になります。
剥離剤 |
1本 |
シリコンオフ |
1本 |
プラサフ | 1本 |
ボディペン FJ0 アクアグレー | 1本 |
ウレタンクリアー | 1本 |
缶スプレーのコツ
- 湿度が低く、風の弱い日がベストです。
- 缶スプレーはぬるま湯に浸けておいて中のガス圧を高めます。
- 良く振ります。とにかくよく振ります。1分ぐらいは振り続けます。
- 一番最初にボタンを押すと粒子がダマになる場合があるので捨て噴きで段ボールなどに軽く噴いておきます。
- 大体3回くらいに分けて塗装しますが、最初の1回目はかなり遠くからパラパラと塗装をふりかけるように薄く振りかけます。
- 一度全体的に塗装したら少し時間を置いてから(気温、湿度にもよるが大体20分〜30分)再度塗装します。
- 缶スプレーの塗装の開始地点は対象物の外から外まで一定方向に並行に動かします。 右利きなら左から右へ。塗装面から20cmほど話して肩幅から肩幅まで1秒くらいの平行移動で。
- 一度に熱く塗ろうとしない。ゆず肌になってもメタリックやパールではないソリッドカラーならゆず肌や艶なしになっても乾燥後クリア塗装前に修正できます。
- 特に垂れ易い垂直面は厚塗りにならないように注意。
- 後でクリア塗装するので無理に艶を出そうとしない。(垂れるか垂れないかくらいの厚みで塗装すると艶は出ますが非常に難しいです)
- 塗膜が弾いたり縮れたりした場合は、それ以上塗装せず乾燥をまってから、不具合部分を大きめにサンドペーパーで塗膜を落としプラサフから再度トライ
- 乾いたか?と思い指で触りがちですがやめときましょ。大体指紋がつきます。